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3つの恋のお題(右うつ)

診断メーカーので小ネタ3つ。
せっかくリクしていただいたんだけど、最初のだけどうしても書けなくてお答えできませんでしたごめんなさいっ…!
全部独立した話で、別に総受けとかでも無いです。
秋田、東北、上越の順番で。
うちの宇都宮は受けに甘んじてる、て感じが強いな。




***


≫秋田 / 抱きしめてもいいかな

秋田の行為は、優しくない。乱暴だと言うわけでも、粗雑だと言うわけでもない。言うなれば、激しいのだ。それなりに丁寧に解された体は、顔からは想像のつかない激しさで内側から暴かれて、さすがに悲鳴こそ上げないが、溶けるのではないかと思うほど蹂躙された咥内は十分に潤っているはずなのに貼りつくように喉が渇く。ペットボトルのまま渡されたミネラルウォーターを受け取ると、いい顔だね、と緩く笑った。自分が今どんな表情をしているかなど、鏡も無いからよくわからない。ただ、反射的に笑みを作ったことだけは自覚している。とても色っぽい笑い方だよ、と説明には不十分ながら、秋田にはそう見えるのであろう言葉を口にする。何と答えるべきか思いつかず、それはどうも、と何ともない言葉を返せば、寄りかかるようにまだ火照ったまま汗ばんだ肌が触れる。抱きしめてもいいかな、と、何だかときめいちゃった、と冗談のように。拒んだところで大人しく引きさがることも無ければ、抱きしめるだけで終わらないことも知っているけれど、口角を上げて、どうぞ、とだけ答えた。




≫東北 / もっと愛して、奥まで愛して

こんなことを続けていれば、いつか自分は壊れるだろうと思う。ぎしりぎしりと骨の軋む音、ベッドのスプリングの軋む音。握りしめたシーツの生地が擦れて鳴き、泡立った欲の残滓が濡れた音を立てる。どれほど深くその熱を捻じ込んだところで、その想いを孕むこともできなければ、この体を貫いてしまうこともできないというのに、この行為にどれほどの意味があるのだろうかと、毎度お馴染の思考が浮上して、その思考そのものに意味が無いことも知っているので考えないようにする。お前が欲しいのだと、その衝動に流されたのは自分だ。低く掠れた声で呼ばれる己の名に、無意識に反応する体が憎い。どこか嬉しそうに息を洩らすその人に、思わず笑みが漏れた。愛されている、と、まるで冗談のように胸中で言葉が並んだ。生温くまるで泥のように全身を包むその感覚が嫌いになれないまま、まるで悦んでいるフリをする、喜ばせるようなフリをする。途切れ途切れの呼吸の合間に、続かない言葉を喉の奥に貼り付けたまま、できるだけ甘く、自分を抱くその人の名を呼んだ。




≫上越 / 嘘つき、とそのくちびるが言った

僕のこと好き?と何の脈絡もなく言い放った上越は、素肌にシーツを纏っただけの状態でベッドを占領している。何を唐突に。顔を上げれば、その視線は手元の雑誌に落とされていて、どこから持ってきたのか女性向けファッション誌の特集を読んでいるらしい。女性誌の特集なんて9割が恋愛絡みなのだからきっとその手の何かなのだろう。好きですよ、と答えたら満足しますか。そう言ってやれば、それは何だか気持ちが悪いねと、漸くこちらを向いて笑った。好きか嫌いかで問われれば、大嫌いだ。それはきっとお互い様のはずで。けれどそれは言い換えれば、必要以上に執着しているということ。大嫌いはちょっと好き、と言ったのが誰だったかは覚えていないけれど、言いえて妙だと思う。白い肌に吸い寄せられるように唇を寄せ、真っ白なシーツを滑るように落としていく。好きではなくて、大好きです。笑いながら耳元で言ってやれば、柔らかく頬に触れた手が包むように頭を捉え、真正面からぶつかった視線が悪戯に笑った。「 う そ つ き 」



***


勢いで書きなぐっただけあって読みにくいことこの上ないな…

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