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おとなのおもちゃ・前(上官本線)
とっても残念な感じの上官と可哀想な本線です。
タイトルまんまのお話。
まさかの二本立てだったりするんですが、今日中に書き終わらなかったので後編は明日上げます。
あ、Rがつく感じの、いつもより鳴き声大きめの話なんでお気をつけて。
自分で書いておいて何だが、こんな上官は嫌だ。
タイトルまんまのお話。
まさかの二本立てだったりするんですが、今日中に書き終わらなかったので後編は明日上げます。
あ、Rがつく感じの、いつもより鳴き声大きめの話なんでお気をつけて。
自分で書いておいて何だが、こんな上官は嫌だ。
***
何ですかそれは、と珍しく嫌悪感を隠しもしない宇都宮の問いかけに、東北は普段と変わらない無表情のままで答える。
「ローターだな」
「…それを僕の前に持ち出して何をしようっていうんですか」
「使い道がたくさんあるものではないだろう」
つまり相応の使い方をするのだと言外にあっさりと言い放った東北の手には、所謂アダルトグッズと呼ばれる類の、毒々しいまでのピンク色の物体が乗っていた。そこでそんなものを手に入れたのかと問えば、上越が寄越したのだとこれまたあっさりとした回答で、何をしてくれているんだあのセクハラ上司は、と宇都宮の顔が引き攣るのは極々真っ当な反応といっていい。
「冗談じゃないですよ」
「冗談のつもりはないが」
「そういう意味で言っているわけではなくてですね」
「たまにはお前の違った反応が見てみたい」
じり、と間合いを詰める東北に宇都宮は思わず後退りする。が、そもそも状況が悪い。部屋に来いとの誘いに特別な感慨もなく、そういうことになるのだろうと予想はしてついてきた。睦言は必要なく、伸ばされた手に応えるだけ、とシーツの上に体を投げ出した。縛ってみたい、と悪ふざけのように言い出した東北の言葉に、仕方のない人ですねとそれを受け入れたのは宇都宮自身だ。そうして後ろ手に縛られて、肌を隠すものは既に剥がされて。
「逃げるな」
「逃げますよ。嫌です、そんなのは」
足首を掴んだ手の力は強い。ずりずりと引き戻され腰を割り込まされてしまえばどうしたってそこを隠すことは不可能なわけで。最初からこのつもりで縛ったのかと知れば、腹の底からふつふつと沸くような怒りは仕方のないものだろう。
「苦痛より快楽で鳴かされた方がいいだろう」
「どちらがとかいう問題ではありません、やめてください」
「暴れるな」
ひっくり返すような形で脚を持ち上げられ、浮いた腰の下にクッションを詰め込まれる。隠しようもないその状態で、トロリと垂らされたローションは体温より少しだけ冷たく、思わず、ひ、と喉が鳴った。
「私のものに比べれば、随分と小さいだろう。それほど怖がることもないと思うが」
「怖いとかそういうことじゃありません」
つぷりと人差し指が秘所に潜り込み、ゆっくりと慣らすように掻き混ぜられる。何度したってその感覚に慣れることなどないが、拓く方はといえばコツの様なものは既に掴んでいるようで、どうすれば早いかを十分に知っている。ぬぷぬぷと音を立てながら抜き挿しされるそれを見ていたいわけもなく、宇都宮が顔を逸らすと、暫くして何かつるりとしたものが宛がわれハッとした。
「嫌だとっ…言って…」
「大丈夫だ」
「何がですか!」
ジタバタと足をばたつかせてみるが、腰から持ち上げられてしまっているのだ、その行為に意味などなく。特に抵抗もなくつぷりと押し込まれた卵型の物体は、東北の指で奥へと押しやられる。そこへ受け入れたことの無い感覚に思わず腰が震えるが、温度もないプラスチックの感覚は違和感でしかなく、嫌悪感に顔を顰めた。
「やはり入れただけでは意味がないな」
「…抜いて、ください」
「電源を入れるぞ」
「嫌、ですっ…ひ、ぃっ!!」
虫の羽音の様な音を立てて体内で振動し始めたそれに思わず悲鳴を上げる。膝裏を持ち上げるように掴まれ、震える腰をまるで慈しむように掌で撫ぜる。腰が震えるのも秘所が収縮するのも、腹立たしいくらいに実感として襲ってきて、何よりも触れてさえいない自身が緩く芯を持ち始めていることが許せない。
「ん、ぅ…はっ…止め、て…下さっ…ぁ」
「ふむ、まだ一番弱い段階なのだが、それなりに効果はありそうだな」
「知りませっ…嫌だ、ぬぃ、てっ…ぁ、あっ…」
繋がったコードをクイと引かれると、中でその位置が少し変わり感じる振動も変わる。やめて、と途切れ途切れに繰り返しながら、足先が虚しく宙を掻く。ずるりとコードを引いてギリギリまで下がってきたそれに、ほんの一瞬でも期待をしてしまうと、また骨ばった指で奥まで突き入れられる。それは少なくとも今までに味わったことの無いもので、達するには足りない、けれど確実に腰のあたりに重く何かが溜まっていく。そんなことをしても逃れられないのはわかっているが、少しでも感覚を逃がそうと首を左右に振ってみるが、奥にあるそれは東北の手で振動の強度を上げられて、喉から溢れるあられもない声は今更理性などで留められない。
「ひぅっ、ぁ…あ、やめっ…じょ、かん…!」
「…堪らないな」
気持ちがいいというよりは、くすぐったいというのに近い。そもそも中を抉られて感じるのは所謂男の快楽とは違うのだが、宇都宮の知るそれとも違う。無機質に体内を擽るそれは、どちらかといえば気持ち悪い。
「入るぞ」
「ぁんっ…は、え?ちょっ、と…!!」
逃げるように身を捩らせるのを東北の手が許さない。知らない感覚に震えていると、ぐに、と何か熱いものを押しあてられ、思わず目を見開いた。体内には振動を続ける機械が埋め込まれている。何をしようとしているのか、恐らく正確に理解しているのに、それを拒否する思考が認めさせない。
「嫌ですっ…無理っ…ぃ、あ…ぁ…」
「く…あまり締めるな」
「んんっ…嫌、ですって…」
こんな状態でそんなことをされて、きっとおかしくなる。冗談じゃない。拒み切れるわけなどないのにどうにか逃れようと出来る限りで抵抗して見せると、力づくでするのを諦めたのか、覆い被さるように身を乗り出し、食むように唇が触れる。口づけに精神安定の効果があると言ったのはどこの誰だったか覚えてはいないが、それは強ち間違っていないのかもしれない。別にそうすることが好きというわけではないはずなのに、当たり前のように触れ合わされた唇の温度に少しだけ力が抜ける。宇都宮の足を肩に乗せ、空いた手で宇都宮の中心をそろりと撫でる。
「ふぁっ…ぁ…」
「…本線」
「んっ…や、ぁ…」
そのまま、と低く囁くように言われ、何がそのままなのかよくわからずに気付けば固く閉じていた目を薄ら開ける。そのタイミングでずぶりと突き入れられた怒張に、呼吸が止まった。
「う、ぁ」
「あぁ…やはり普段より、締まるな」
どこか嬉しそうに言う東北を、思わずキツく睨みつける。熱い、固い。それはいつものことかもしれないけれど、深い。ローターが、指でされるより深いところへ押し込まれる。触れられたことの無い奥を無遠慮に抉られ、反射的に腰が跳ねた。
「これは…こちらにも響くな」
「やっ…ぁ…動かな、で…くださっ…」
「なかなか可愛いおねだりだが、それは応えられんな」
そう言って笑った、ような気がした。それなりに深くまで埋められていると思っていたそれは、さらに奥へと捻じ込まれ、背筋を這いあがる寒気に似た感覚に首が仰け反る。打ち付けると言うほど激しくは無いが、普段ほど優しくは無い注挿に溢れる様に漏れ出る声はだんだんと遠くなっていく。途中で数段強くされた振動に、嫌でも体内は脈打ちそれは結局東北を喜ばせる結果にしかならない。
「あ、ぁ、嫌っ…やめて、くだ…さ…もぅっ…」
「達くなら、そう言え」
「ぐっ…!痛っ…ぅ…」
奥を穿ちながら張り詰めた中心を指で締め付け解放を許さない。そうとこちらが口にしなければ離す気は無さそうだ。内側が引き攣って意志とは関係なく跳ねる体と顕著な反応が楽しいのだろう、決して逸らされない視線がまた居心地が悪い。滲んだ視界を閉じて、最低だ、と胸の内だけで悪態をつく。
「…っく…」
「何だ」
「…ぃ…かせて、くださ…い…」
苦しい、と絞るように吐き出すと、ガツ、と一際深く貫かれ、ローターの振動と勝手知ったる体内のスイッチを壊れる様に叩かれて、自分でも聞いたことのない高い声が脳内に響いて、腹にびしゃりと散った熱を感じてそのまま意識を手放した。
おはよう、と同僚の背に声をかけ、その肩を軽く叩く。普段なら軽く振りむいて、あぁ、と短い返事を返すだけの東北が、肩を叩いた瞬間に小さく呻いて左肩を抑えた。
「え、何。どうしたの?」
「いや、少しな…」
怪訝な顔をする上越に、東北はしまったというような顔をする。そんな面白い顔をされたら追求したくなるじゃないの、と、何があったのかとしつこいくらいに聞いてやると、執務室について漸く観念したように口を開いた。曰く。
「お前から貰ったものを試してみたんだが」
「え」
「少しやり過ぎてな、起き抜けに全力で殴られた」
全力で、とわざわざ付け加えるくらいなのだから酷かったのだろう、と上越が思っていると、丁度いいから湿布を貼ってくれないかと頼まれる。別に構わないけど、などと気の無い返事をしながら、上越の脳内は実際のところ大混乱だった。上越が渡したローターは、諸々の事情で無料で貰ったものだ。残念ながら自分で使う予定はなく、嫌がらせにでもなればいいと東北に押し付けたのだが。
「うわっ…何それ」
「だから言っただろう。全力で殴られたと」
左肩と脇腹。一体どういう殴り方をすればそこまでひどい痣ができるのだろうかと思えるほど悲惨な状況を見て、上越は思わず顔を顰める。
「本当に使うと思わなかった」
「何がだ」
「…君にあげた、アレ」
救急箱から取り出した湿布を貼りつけると、触れるだけで十分に痛いのだろう、東北の表情が軽く引き攣る。これは包帯も巻いてやった方がいいのではないだろうか。そもそも骨が折れているということは無いのだろうか。などと珍しく本気で上越が心配していると、そうか、と何に対しての言葉なのか東北が呟く。
「使わなくてもよかったのか」
「…あんなもん同性から貰ったら罰ゲームでもない限り普通は嫌がらせだとしか思わないだろ」
「そういうものか」
「それ以外に何があるんだよ。僕が君の性生活応援しなきゃならない理由なんてどこにもないよ!」
相変わらずと言おうか何と言おうか、自分もそれなりに苦労させられてはいるが、幾ら強かで通っているあの宇都宮といえど、これを相手にしていたら大変だろうなと妙な同情さえ覚える。
「まぁ、だが」
「何」
「なかなか可愛かったぞ」
一瞬眩暈がするほどに、その台詞は破壊力が強く。
「誰もそんなこと聞きたくないよ!」
「いや、お前から貰ったので報告が必要かと」
馬鹿なんじゃないの!と巻いていた包帯を思わずきつく締めあげると、う、と呻いて恨めしげな視線を向けてくる。自業自得だよ、と少々きつめに包帯を巻きあげて、そんな話を聞かされるために渡したのではないのだと朝からごっそりと体力を削られた気分になる。自業自得なんだから、仕事はしっかりしなよと救急箱を片付けることもせずに執務室を後にする。
後になって宇都宮が急遽休みになったという話を聞いて、どちらかといえば嫌いな相手のはずなのに、何だか悪いことをしてしまっただろうかと申し訳ないような気分になったのは、本人以外知る由もないところである。
…続く?
***
元々はね…こいつらローションとかどこで買ってくんのかなーっていう妄想から始まっただけなんだけど。
東北は自分からこういうことしたいとは思わなさそうだけど、目の前にあったら興味津々だよね。
あ、あれですよ。
今回の話も宇都宮をどうこうしてやりたいっていうよりは、これ使ったらどうなるんだろう?っていうかなり純粋な興味です(酷)
残念な上官の方が主流だと聞いて、俺の妄想もやっとメジャーに追いついたか!と思ったらちょっとテンションが上がったね。
まぁでもやっぱりかっこいい上官が好きです、よ。
書けてないけどね、はっは!
前篇はピンクローターでしたが、後編はちょっとマイナーなあれです…(笑)
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